適性検査ツールの紹介

適性検査「HCi-AS」とは?特徴と導入するメリットを徹底解説!

限られた時間で行われる採用面接。自社に適した人材を効率よく採用するなら、適性検査の併用がおすすめです。とはいえ、市場に出回る適性検査ツールは多岐にわたり、それぞれに特性があります。

そこで、今回は、適性検査「HCi-AS」の特徴と導入するメリットについて詳しく解説します。

 

適性検査ツール「HCi-AS」とは

「HCi-AS」は、株式会社ヒューマンキャピタル研究所が開発し、主に採用面接時に使用されている適性検査ツールです。ヒューマンキャピタル研究所は、適性検査の研究・開発を専門とする企業で、34年の実績があります。
「HCi-AS」のほか、ヒューマンキャピタル研究所では、管理職適性の「HCi-OPCS」と自己開発を支援する「HCi-CFM」という2つの適性検査ツールを提供しています。

ツールの概要

ツールの概要として、「HCi-AS」は、採用活動で候補者をより深く理解するうえで効果的な適性検査です。新卒・中途採用のいずれの求職者にも対応しています。

これまでの「HCi-AS」導入実績は、200万人以上、約6000社で、リピート利用率は90%以上です。また、ヒューマンキャピタル研究所のアンケートでは、「HCi-AS」の正確性は85%以上と評価されています。

料金体系

「HCi-AS」の料金体系について説明します。導入時の基本料金は、50,000円(税抜)です。また、ユーザーごとの利用料金は、下記のとおり、人数に応じてディスカウントされます。

人数 料金
1~30人 4,000円(税抜)/人
31~100人 3,500円(税抜)/人
100人以上 3,000円(税抜)/人

なお、「HCi-AS」の基本料金で、ほかの2つの適性検査「HCi-OPCS」と「HCi-CFM」の利用が可能です。

導入事例と利用者の評判・声

「HCi-AS」は、採用活動を中心に幅広い業界で活用されています。ここでは、実際の導入事例と利用者の評判・声を抜粋してご紹介しましょう。
※2022年6月10日現在

1.医療業界(500名)
・総務課職員の時間を有効に使える。
・結果を見ながら面接ができる。
・結果がわかりやすい。

 

2.IT業界(87名)
・中途採用時に現場部門が確認できる。
・社員の人間力把握に役立っている。

 

3.広告業界(135名)
・客観的判断ができる。
・メンタルヘルスが参考になる。
・データを蓄積できる。

 

4.物販業界(225名)
・結果と性格が一致している。
・合否を迷う際の参考になっている。

 

5.建築業界(3,438名)
・客観的な判断に役立っている。

 

6.福祉業界(1,050名)
・結果の返信が早い。
・面接者が迷わず判断できる。
・施設利用者とのトラブルが減少した。

 

「HCi-AS」の3つの特徴

適性検査には、各ツールごとに特化した特徴があります。ここでは、「HCi-AS」の3つの特徴について、具体的に説明します。

検査の構成

「HCi-AS」の1つ目の特徴は、検査の構成です。同検査の設問は、大きく分けて3つの分野によって構成されています。

  1. 言語分野
  2. 数理分野
  3. 時事社会分野

設問は全部で30問あり、これら3分野を網羅することにより、「目標追求力」「対人力」「主体性」の面から候補者の本質を見極められるよう配慮されています。
また、受検者の行動パターンや本質を把握できるよう、設問の構成が日常生活に即しているのも「HCi-AS」の特徴の1つです。

検査の内容

「HCi-AS」の2つ目の特徴は、検査の内容にあります。この「HCi-AS」の設問は、「一対比較法」といわれる2択式で、どちらの選択肢を選んでも正解・不正解がありません。

受検者が作為的に解答しようとしても、どちらの選択肢がどう結果に結びつくのかという予測が難しい設問内容となっています。人為的に解答できない検査内容だからこそ、より正確に人物を評価できるということも「HCi-AS」の大きな特徴です。

検査の種類

3つ目の特徴は、検査の種類です。「HCi-AS」には、下記の2種類があります。

  1. 紙版
  2. Web版

紙版の解答用紙は、メールとFAXのどちらにも対応可能です。
Web版は、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットでも受検できるようになっています。また、Web版の場合は、24時間受検でき、来社受検だけでなく、自宅から受験できることも特徴です。

 

「HCi-AS」を導入する5つのメリット

適性検査「HCi-AS」は、採用面接と併用すると非常に効果的です。ここでは、「HCi-AS」を導入する5つのメリットについて詳しく説明します。

トータル時間が短い

「HCi-AS」を導入する1つ目のメリットは、報告書を受け取るまでのトータル時間が短いことです。検査の実施には、わずか10分しかかかりません。
また、検査後、報告書が企業に返却されるまでの時間は、最短で15分、最長でもおよそ1時間です。

実際、他社と比較しても、「HCi-AS」は、検査の実施から返却までが非常にスピーディーであるとの定評があります。
面接前に実施しても受検者に大きな負担がなく、企業側も速やかに検査結果を入手できて効率的です。

報告書がわかりやすい

「HCi-AS」を導入する2つ目のメリットは、報告書がわかりやすいことです。
候補者の「人となり」を知り、合否を的確に判断するには、記号や数値を用いただけの報告書では十分ではありません。

第一印象や書類上ではわからない候補者の本質を見抜くには、具体的な説明が必要です。
「HCi-AS」の報告書は、記述文を中心に構成されているため、企業側は候補者の個性や本質を感覚的に理解できます。

さらに、「HCi-AS」は、採用の合否まで踏み込んで判断していますので、採用すべきか迷った際の参考資料としても活用できます。

面接の下準備に最適

面接の下準備に最適であることも、「HCi-AS」を導入するメリットの1つです。報告書には、「面接時に確認したほうがよい事項」が記載されています。
書類選考後、報告書の返却が早い「HCi-AS」を実施することで、面接官は、候補者の「人となり」や確認すべき事柄を面接前に把握できます。

さらに、Web版の場合は、面接官が複数の場合に情報の共有が可能です。候補者に確認すべき事項について、面接官同士に共通した認識があれば、事前に対策を立てられます。

外国人の受検に対応

外国人の受検に対応していることも、「HCi-AS」を導入するメリットといえます。昨今は「多様性」といわれる時代であり、外国人を採用する企業も少なくないでしょう。
「HCi-AS」は、日本語および世界共通語の英語に加えて、下記の6カ国語に対応しています。

  • タイ語
  • インドネシア語
  • 中国語(簡体字)
  • ベトナム語
  • 台湾語
  • ミャンマー語

受検者は、母国語で書かれた設問に解答すればよいので、検査の精度が向上し、企業はより正確に人物を把握できるでしょう。

入社後も活用できる

「HCi-AS」を導入する5つ目のメリットは、入社後も活用できることです。報告書には、候補者に関する6つの職務領域による適切な配置予測と、即戦力・幹部候補・チームワークなど戦力化の度合いが記載されています。

さらに、入社後の改善点や、組織内で不適応な行動に至る可能性などに言及されているのも大きなポイントです。

これらの情報は、昨今、重要視されているメンタルチェックの参考にもできます。候補者が入社した後も、企業は、これらの項目を参考に適切な配属や教育指導の実践が可能です。

 

さいごに

「HCi-AS」は、実施~結果のトータル時間が短いことを特徴とする適性検査ツールです。また、報告書の内容は、面接時の下準備や採用の要否判断、入社後の適性やメンタルチェックに至るまで幅広く活用できます。

書類選考や面接にとどめず、自社に合った適性検査を併用すれば、候補者の本質を効率的に把握できます。どのツールにすべきかを迷ったら、「HCi-AC」を導入されてはいかがでしょうか。

また、こちらの記事では各適性検査ツールの比較を行なっています。「どのように比較すればいいの?」「予算にあった費用のサービスを知りたい」という方におすすめです。
【徹底比較】適性検査ツールを5つの視点で比較

採用活動は、企業の今後を左右するといっても過言ではありません。自社の目的に合った適性検査を活用することで、書類選考や面接のみでは把握しきれなかった情報も踏まえて、採用活動の精度や効率アップが期待できます。

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