適性検査ツールの紹介

特許取得の適性検査「VANTAGE」|特徴や料金・評判を解説!

企業が採用活動を行う際、筆記試験や面談に加えて適性検査を併用すると、自社に必要な人材かどうかの部分判断だけでなく、どの部署に配属すべきかの検討材料になります。

だからこそ重要なのは、どんな適性検査ツールを選べば自社の採用活動に役立つのかを見極めることです。
そこで今回は、業界で20年以上の実績を持ち、特許を取得している適性検査ツール「VANTAGE」の特徴や料金・評判について詳しく解説します。

 

適性検査「VANTAGE」とは

適性検査「VANTAGE」は、株式会社アイクリックの提供する適性検査ツールで、主に採用活動で導入されています。

企業が採用活動を実施する際に最も回避したいのは、候補者が適性検査に主観的な観点から作為して回答することでしょう。この「VANTAGE」はできるだけ客観的に判断できることに考慮された、独自の特徴を有する適性検査です。

検査の概要

「VANTAGE」は、アイクリック社が一般社団法人 行動特性研究所と共同で、20年以上の長きにわたって「心理学」「認知行動学」の2つの観点からアルゴリズムを研究し、その検証データに基づいて開発された検査ツールです。

同データに基づく独自のプログラム「VANTAGE」は、ビジネス能力を数値化することにより、客観的で明確な判断を可能とし、その独自性から登録第6778835等として特許権を取得しています。

テスト内容

「VANTAGE」のテスト内容は、全部で38問です。
設問には4つの選択肢があり、優先順位の並べ替えによって回答するよう構成されています。時間は、全体で10~15分程度で、検査方法は、パソコンにもスマートフォンにも対応しているWeb形式です。

活用シーン

「VANTAGE」の活用シーンは多岐にわたり、主に下記の7つのシーンで多くの企業に活用されています。

  1. 就職・転職活動
  2. 自己分析
  3. 職種マッチング
  4. 面接対策
  5. 適性診断
  6. キャリアアップ
  7. ストレス診断

 

料金体系

「VANTAGE」には、2つのプラン「しっかり診断プラン」と「フルプラン」(ミッション付き)があります。各プランおよび導入時の料金体系は、下記の通りです。

項目 料金
初期費用 0円
契約費用 0円
月額費用 0円
ビジネス能力診断 3,500円/人
ビジネス能力診断+能力向上ミッション配信 11,000円/人

 

適性検査「VANTAGE」の2つの特徴

適性検査「VANTAGE」には、検査内容および適性検査後の2つの観点から独自の大きな特徴があります。具体的には「検査内容がコンピテンシーに基づいていること」および「検査後のサービスが充実していること」です。

コンピテンシーによる診断

まず、「VANTAGE」の1つ目の大きな特徴として、ほかの適性検査や性格診断とは一線を画し、特許権の範囲でもある「コンピテンシー」によって独自の診断を行っています。

昨今は、適性検査ツールの対策や模範回答例など回答方法に関する情報をインターネットで簡単に検索できてしまう情報社会です。候補者が採用活動で適性検査を受検する際、「最も評価のよさそうな回答は何か」という主観によって回答することは少なくありません。

しかし、「VANTAGE」のビジネス能力診断は一般的な適性検査とは異なり、「コンピテンシー」という「人の行動傾向」にフォーカスして分析を行いますので、客観的に測定できます。

検査後の教育支援

「VANTGE」の2つ目の大きな特徴は、他の適性検査ツールとは異なり検査後の教育支援があることです。

本調査は、適性検査だけでは終わらせず、採用後の候補者や自社の人材に対し、人材育成・教育支援のコーチングプログラム・サービスをワントップで提供します。
このコーチングプログラム「90日ミッション」の目的は、適性検査の結果と連携させ、自社の人材における仕事上で必要なビジネス能力を向上させることです。

実は、これも「コンピテンシー(行動特性)」と大きく関連しています。

コンピテンシーとミッション

行動特性学上では、人間の行動を変えるためには「180日間」を要するとの研究結果が出ています。しかし、「VANTAGE」は、通常の半分である「90日」で対象者の行動変容を促し、人間の心理に合わせて積極的に取り組める仕組みを独自のコーチングプログラムに導入しました。

具体的には、ゲームのデザイン要素に用いられることの多い、段階的に難易度が上がっていく「ゲーミフィケーション」を用いて対象者の行動を刺激するミッションです。

対象者は、LINEの受送信により各対象者に合わせた専用のビジネス能力向上ミッションを遂行することで、ビジネス上のウィークポイントである未開発部分の能力を向上させることができます。

ミッション導入の効果

「VANTAGE」の「90日ミッション」によって行動指針をアドバイスすることで、対象者の傾聴力やプレゼンテーション力、企画提案力、変化応用力の向上が期待できます。

ミッションは各対象者専用の個別プログラムで、90日間かけて無理なく難易度が上昇するよう設定されているため導入効果が出やすく、ミッションを終える頃には苦手分野を克服できることでしょう。

 

適性検査「VANTAGE」が選ばれる3つの理由

コンピテンシーを用いた適性検査「VANTAGE」は、行動特性の観点から出題されるため、作為的に回答できません。ここでは、そんな適性検査「VANTAGE」が選ばれる3つの理由についてご説明します。

各業界で活用できる

「VANTAGE」が選ばれる1つ目の理由は、各業界で活用できるからです。
これまでの適性検査や心理テストの多くは、感情や思考の意識などの自己認識について測定するものでした。

しかし、「VANTAGE」は、「行動は嘘をつかない」という原理に基づいたコンピテンシー診断によって「行動傾向」を分析するため、候補者の適性を的確に把握できます。

さらに、本検査は、「行動特性学」の研究結果を基軸とし、どんな業界でも活用できるよう、8つの職種で汎用できるコンピテンシー・モデリングを導入しています。

受検者の行動傾向を診断・分析することによって、それぞれの職種で求められるコンピテンシーを数値化し、職種マッチングの適性度は数値で出力されます。

ちなみにビジネス能力診断レポートで診断される項目は、下記の7つです。

  1. ビジネス能力値
  2. ビジネス能力を構成する行動の特性値
  3. 職種マッチング度
  4. ディレールメント(特性の弱み)
  5. 能力傾向の分布チャート
  6. 能力総括レポート
  7. ストレス度

各業界で活用できる職種マッチングだけでなく、特性のダークサイドとも言われるディレールメントやストレス度も測定されますので、診断結果から、適性に合った部署に配置する際の参考材料にもなるでしょう。

職種のマッチングが的確

職種のマッチングが的確なことも、「VANTAGE」が選ばれる理由の1つです。
本調査では、代表的な8つの職種に必要なコンピテンシーを数値化し、各職種への適性のマッチング度をA~Eの6段階で表示します。

マッチング職種
1.単独営業
2.ルート営業系
3.教育・福祉
4.サービス系
5.事務・スタッフ
6.マーケティング・企画
7.技術職(現場作業中心)
8.技術職(技術開発・研究中心)

同じ職種でも営業職は単独やルートのどちらが向いているのか、技術職は現場作業と研究開発中心のどちらが向いてるのかなどをコンピテンシーに基づいて精査できます。

さらに8つの職種について、それぞれ必要とされる能力について数値化されますので、どの能力にどの程度の適性があるかの把握も可能です。職種のマッチングによって適性を正しく判断すれば、従業員のモチベションも向上し、離職率の軽減につながります。

また、これまで企業の管理職や人事部門にかかっていた、人材配置にかかる人的コストの削減も可能です。

人材育成コストの削減

「VANTAGE」が選ばれる3つ目の理由は、人材育成コストを削減できるからです。

多くの企業では、管理職や先輩が、部下や後輩の育成に大きな人的コストをかけています。しかし、昨今のコロナ禍によって在宅ワークが推奨されていることもあり、以前と比べて、現場で実地に教育することの限界や、やりづらさを感じている企業も少なくないでしょう。

そんな時、「VANTAGE」の「90日ミッション」と定期的な「1on1」の面談等を併用すれば、これまでかかっていた人的コストを大幅に軽減できます。

 

適性検査「VANTAGE」導入事例・評判

適性検査「VANTAGE」は、幅広い業界で使用されており、ここでは実際に導入されている企業の事例をご紹介します(敬称略)。

また、適性検査「VATAGE」のメリット・デメリットについては、導入している企業の一部についてアンケートを実施しました。

アンケートの概要は、下記の通りです。
<アンケート概要>
1.実施対象:人事担当者・経営者
2.実施日:2022/6/21~2022/6/28
3.実施者:株式会社ハリキリ

「VANTAGE」のメリット

アンケートの結果、以下のような良い回答がありました。ビジネス能力と職種マッチング度の計測が特に好評です。

  • 正確な適正検査ができる。
  • ビジネス能力診断レポートによってビジネス能力値もはっきりとわかる。
  • 得意な事を把握できる。
  • 時短やコスト削減に繋がった。
  • 人材配置に困っているまたは配置適正を見極めたい企業に勧めたい。
  • 適正検査だけでなく、社員の育成をするにも非常に優れたツールだと感じた。

VANTAGEのデメリット

アンケートの結果、デメリットについては、下記の回答がありました。

  • 無料トライアルの期間が思ったより短い。

各業界における導入事例

アンケートのほかに、適性検査「VANTAGE」を実際に導入した各企業における評判は、下記の通りです(敬称略)。
※2022年7月29日現在

東武トップツアーズ株式会社

1.業界:旅行
2.導入企業の声:
・「90日ミッション」が職員の能力向上に貢献している。
・LINEでのコミュニケーションツールの1つにしたい。

浜口司法書士事務所

1.業界:法律
2.導入企業の声:
・「90日ミッションで」仕事に前向きに取り組めるようになった。
・コミュニケーション能力が向上した。

住友生命保険相互会社

1.業界:保険
2.従業員数:40名
3.導入企業の声:
・各従業員の特性や能力を精確に把握できた。
・個々の特性に合わせて指導方法を変えられた。

株式会社カンシア

1.業界:コンサルティング
2.従業員:20名
3.導入企業の声:
・適材適所への人員配置ができるようになった。

ビジネスホテルレスト・パル様

1.業界:ホテル
2.導入企業の声:
・業務上の判断がしやすくなった。
・ストレスを可視化できた。

 

さいごに

人間は、潜在的な行動傾向によってアクションを起こします。
この「コンピテンシー」と呼ばれる「行動特性」は、育った環境にかかわらず、後天的な努力で変えられる要素です。

適性検査「VANTAGE」は、業界で唯一「コンピテンシー」診断に基づいた適性検査ツールで、採用活動に導入することによって候補者の適性を精確に把握できます。

さらに、検査後の人材育成に「90日ミッション」を併用すれば、対象者の苦手分野を得意なものへと変えられるでしょう。

無料トライアルの期間が短いとの声もありますが、「VANTAGE」を導入すれば、適性検査だけでなく入社後の社員育成にも活用できます。

また、こちらの記事では各適性検査ツールの比較を行なっています。「どのように比較すればいいの?」「予算にあった費用のサービスを知りたい」という方におすすめです。
【徹底比較】適性検査ツールを5つの視点で比較

採用活動は、企業の今後を左右するといっても過言ではありません。自社の目的に合った適性検査を活用することで、書類選考や面接のみでは把握しきれなかった情報も踏まえて、採用活動の精度や効率アップが期待できます。

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