TAP(タップ)とは、どのような適性検査なのか知りたいと悩んでいませんか?TAPとは株式会社日本文化科学社が提供している適性検査です。業界内では医学博士監修による新たなストレス傾向が判定できるとして注目を集めています。
本記事ではTAPの概要や特徴、実際に導入されている企業からの評判などについて解説しています。TAPについて詳しく知りたいという人事や労務担当者の方は、ぜひお役立てください。
TAP(タップ)の概要
TAPとは、一体どのような適性検査なのでしょうか?TAPはTotal Aptitude Testの頭文字をそれぞれ取って付けられた言葉です。日本文化科学社により、1995年から提供がスタートされています。
近年の採用実績は毎年1,300社以上、受検者数も年間20万人ほど、その人気の高さがうかがえます。中小企業から上場企業まで、さまざまな規模の企業で利用されている適性検査です。
TAP(タップ)の料金体系
TAPの検査項目は能力問題と性格検査の2種類があり、さらにオプションで英語・事務適性・情報処理・オリジナル問題といった出題も可能です。
TAPは紙での受検とWeb受検、二つの受検方式に分かれています。
受検方式 | 費用(税別) |
ペーパー |
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Web |
|
Web受検の場合は短縮版テストやオリジナル問題の受検はできません。代わりに、費用を安く抑えられます。
TAP(タップ)の特徴
TAPの特徴を4つに分けて解説していきます。それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
- 数理がメイン
- 難易度が高い
- 採点が早くすぐに結果を閲覧できる
- テスト時間は合計60分
TAPの特徴として、まず他の適性検査と比べて数学の問題が多いことが挙げられます。TAPの能力テストの内容は言語・数理・倫理の3つに分かれていますが、特に数理が出題の中心となっています。
難易度が高い
適性検査は種類ごとに難易度が異なっており、比較的簡単なものから難しいものまでたくさんの種類があります。その中でもTAPは他の適性検査と比較して、ダントツに難易度が高いといわれています。難易度が高い分、応募者を絞り込むためには効果的でしょう。
採点が早くすぐに結果を閲覧できる
TAPは検査の採点がかなり早いことでも有名です。Webテスト受検の場合、採用担当者は受験が終わった後すぐに結果を閲覧することができます。
またペーパーテストの場合も、検査が終了した後マークシートが日本文化科学社に到着したその日に結果を閲覧することが可能です。
このようにTAPでは採用担当者が採点結果を素早く知ることができます。その結果、選考もスピーディに行うことができるでしょう。
テスト時間は合計60分
TAPのテスト時間は合計で60分です。検査によっては所要時間が60分以上掛かるものもあるので、TAPはテスト時間も短く受検者への負担も少ないといえるのではないでしょうか。
また性格検査のみなら15分。短縮版なら30分で済むなど、場合によってはさらに所要時間を短くすることも可能です。こちらも利用することにより、効率的な採用活動を行うことができるでしょう。
TAP(タップ)を導入している企業の声・評判
最後にTAPのメリットおよびデメリットと、導入している企業の声や評判をご紹介します。実際にTAPを導入している企業の口コミが知りたいという方は、ぜひこちらを参考にしてください。
TAPのメリット
まずは、TAPのメリットを紹介します。
コストを抑えて適性検査を実施できる
TAPを導入する1つ目のメリットとして、比較的ローコストで適性検査を実施できるという点が挙げられます。適性検査の中では、年間100万円以上のコストが掛かるものも少なくありません。それらと比べると、TAPの料金体系はかなりリーズナブルだといえるでしょう。
検査の精度が高い
TAPを導入する2つ目のメリットは、性格検査の精度の高さです。TAPを提供している日本文化科学社は、もともと医療機関などで用いられる心理検査の専門出版社としてスタートしています。
現在でも精神医学的・心理学的検査の分野では国内トップの実績を誇っており、それらの領域では高い認知度を保持しています。TAPはそういった実績の上に設計されており、検査結果の信頼性については折り紙付きといっても過言ではありません。
性格検査の中でも特に不調和傾向という項目は、TAP独自の測定領域だといえるでしょう。
他の適性検査でもストレス耐性などをチェックする項目はあるのですが、TAPでは極端な完璧主義や自棄傾向など、対人や社会に対する不調和のパターンを幅広く把握できるよう設計されています。
結果報告書が見やすい
TAPを導入する3つ目のメリットは、結果報告書の見やすさです。各項目がグラフで表示され、その特性を視覚的に把握することができる仕様になっています。
そして採用時に必要な情報に特化しているため、報告書のどこを見ればいいのか分からないといったような心配がありません。報告書が分かりやすく活用しやすいので自信を持って紹介できるという声も多く、他社からの口コミで導入した企業が多いという特徴もあります。
TAPのデメリット
続いて、TAPのデメリットについて見ていきましょう。
認知度が高くない
TAPのデメリットとしては、強いていえば認知度があまり高くない点が挙げられます。また他の適性検査と比べて難易度が高い点も、場合によってはデメリットと感じられるかもしれません。
特に文系出身の応募者はTAPへの対策が必須となるでしょう。逆に理数系の人材を採用したいという時には、プラスに働くこともあるかもしれません。
オプションを利用しすぎると料金が高くなる
TAPは、タイプが多くそれぞれ料金が異なります。さらに初回のみ33,000円(税込)が発生するため料金が高めです。他にもオプションを採用すると、コストが高くなるのがデメリットといえるでしょう。
TAP(タップ)を導入した企業の評価
今回当社で適性検査ツールを導入された企業様に独自アンケートを実施いたしました。ここではTAP(タップ)を導入した企業からの評判(メリット・デメリット)について紹介します。SCOAの導入を検討している採用担当者様は、ぜひ参考にしてください。
アンケートの概要は、下記のとおりです。
「アンケート概要」
実施対象:人事担当者・経営者
実施日:2022/6/21~2022/6/28
実施者:株式会社ハリキリ
導入の決め手
導入の決め手として、難易度の高さや測定項目に対しての費用の安さが取り上げられました。候補者の絞り込みという目的においては大いに役立つ可能性がありそうです。
- TAP適性検査は他の適性検査のなかでも難易度が高めなので、こちらの企業側としては高い数理の学力を試したいという希望にとてもあっている適性検査ツールだなというのが一番の決め手でした。
- 面接だけではわからない受検者の性格や特性を知ることが出来るから。
比較した結果ですが、他社と比べて料金が安く測定項目も豊富でストレス傾向なども調べることができるのがよかったです。 - こちらのツールは、比較的出題されている難易度も高く、レベルの高い人を選考の中で探せると感じたからです。
良い評価
良い意見として結果が出るまでの速さや難易度の高さが挙げられました。
- 検査が終了後すぐに企業側は結果を閲覧できるのでこちらの動きがスムーズに行えるのがメリットかなと感じます。
- 良い点は色んな視点から受検者の特性を知ることが出来る点です。
詳細なTAP情報の回覧ができ、適性検査ではストレス傾向も詳しく調べることができました。 - 実際の問題はやはりレベルが高く、特に数学の問題は難しいなと感じ、良かったと感じました。
悪い評価
一方で悪い意見としてはオプション料金を利用すると割高になる傾向と、初期費用がかかる点が挙がっています。初期費用が無料の検査ツールもあるため、比較するとマイナス点といえるでしょう。
- 色んなオプションがあるのは良いですが、あれもこれも利用しようとすると費用がかかり過ぎる点です。
- 初めての利用だったので初期登録料がかかりました
- レベルが高すぎて、間違える人が多いと言われる所です
メリット・デメリットで紹介したような声が実際にTAP(タップ)に導入された企業からもあがりました。SCOAを導入しようか検討している場合、利用するのも良いかもしれません。
さいごに
TAPを導入すればローコストでスピーディに適性検査を実施することが可能です。30年近い実績があり、評価も非常に高いものとなっています。
またTAPは無料トライアルで実際の使用感を体験してみることもできます。興味のある担当者の方は、一度ぜひ無料トライアルを試してみてはいかがでしょうか?
また、こちらの記事では各適性検査ツールの比較を行なっています。「どのように比較すればいいの?」「予算にあった費用のサービスを知りたい」という方におすすめです。
【徹底比較】適性検査ツールを5つの視点で比較
採用活動は、企業の今後を左右するといっても過言ではありません。自社の目的に合った適性検査を活用することで、書類選考や面接のみでは把握しきれなかった情報も踏まえて、採用活動の精度や効率アップが期待できます。
当サイトでは他の適性検査ツールも紹介していますので、気になるものがあればぜひ読んでみてください。