今や、多くの企業が、採用活動で面接と適性検査を併用しています。
しかし、自社にとってどの適性検査ツールが適切なのか、検査結果をどう活用できるのかについては、あまりよくわかっていないという企業もいらっしゃるのではないでしょうか。
適性検査「ミキワメ」は、検査の判定だけでなく、コンサルティングが充実していることを特徴とする検査ツールです。今回は、そんな適性検査「ミキワメ」の便利な活用法について詳しく解説します。
適性検査「ミキワメ」とは
適性検査「ミキワメ」は、株式会社リーディングマークが提供するクラウド型の適性検査ツールです。取引先の実績としては、日系企業・外資・専門職種、新興企業を含め、日本における採用人気企業TOP100社のうち87社が導入しており、利用企業数は約1,000社です。
また、2016年には15,000人だった利用者は、2020年にはおよそ20倍の30万人を突破しています。なかには、本検査を導入した従業員数約40名の中小ベンチャー企業で、2018年には43.6%だった離職率が2020年には12.9%まで低減し、退職率が約3.6倍改善されたという事例もあります。
「ミキワメ」の概要
適性検査「ミキワメ」の概要は、下記の通りです。
- 実施環境アンケート:1分
- 能力検査:20分
- 性格検査:10分
ミキワメは他社の適性検査と違って、「自社で活躍する人・しない人」に特化した検査内容となっています。
「ミキワメ」の料金体系
適性検査「ミキワメ」の料金体系は、下記の通りです。※2022年8月4日時点
受検料:1候補者につき | 500円(税別) |
受検料:1従業員につき | 無料 |
年間契約費用:ミキワメ基本プラン | 3万円(税別)/月 |
本検査は、自社の従業員が何人いても受検料は無料、候補者1名に対し500円の低価格で実施できます。
適性検査「ミキワメ」の特徴
適性検査「ミキワメ」には、大きく分けて3つの特徴があります。
- 嘘をつくと受検者本人が損をする
- 自社の活躍度を判定できる
- 判定を詳細に掘り下げる
ここでは、この3つの特徴について詳しくご説明します。
嘘をつくと受検者本人が損をする
1つ目の特徴は、「嘘をつくと受検者本人が損をする」ように構成されていることです。
従来の適性検査は、企業が実施し、候補者の検査結果を確認するスタイルが一般的です。
この一方的な流れで行われる検査では、候補者が検査内容から自身の回答をコントロールし、受かりやすい状況を作ることができました。
しかし適性検査「ミキワメ」は、手厚いフィードバックにより候補者は自身の自己分析にも活用できます。また、性格検査を一度受検した候補者の結果は、複数の企業に送信されるため、本検査は複数の企業ごとに受検できません。
さらに本検査は、各企業の分析結果に基づいた独自の「判定基準」が作成され、回答パターンが無制限であることに加え、作為的に回答できない仕様となっています。
自己分析に活用でき、かつ、複数回受検できないことから、嘘をつくと受検者本人が損をするよう設計されています。
自社の活躍度を判定できる
「自社の活躍度を判定できる」ことも、適性検査「ミキワメ」の特徴です。適性検査の多くは、受検者の個人的な性格や価値観を判定します。企業がその結果を見ても自社で活躍する人間かどうかまでは判断できず、結局は、感覚的な人事に頼らざるを得ませんでした。
しかし「ミキワメ」は、自社従業員に本検査を実施して自社独自の「基準」を設定した後、候補者に本検査を実施することで入社後の活躍度まで判定できます。自社基準に基づいた活躍度は、14段階のランク別に判定され、一目瞭然です。
また、社風、安定度、部署・チームの3項目におけるバランスと総合スコアの双方での判定に加えて、候補者と自社の似ている従業員とのマッチ度や他部署との適性スコアも判定できます。
自社従業員と部署とのマッチ度を総合的に判断すれば、採用後に自社で活躍できるかどうかを事前に把握できるため、ミスマッチを大幅に低減できます。
判定を詳細に掘り下げる
「ミキワメ」の3つ目の特徴は、「判定を詳細に掘り下げる」ことです。検査結果は、社風、安定度、部署・チームの3項目を、さらに下記の9項目に分類し、ポジティブ面とネガティブ面の両方について確認できます。
- 主張傾向
- 独立性
- 向上心
- 批判性
- 感情抑制傾向
- 新奇性
- 関係維持傾向
- 重要な他者
- 状況受容傾向
また、自社の適性範囲と受検者の性格をスコア化したうえで、この9項目について3段階「適性あり・やや適性あり・適正なし」でランク分けした判定が可能です。
応募部署や社風などの適性数値と、この9項目でのランクとを照合すれば、採用活動時の候補者選定で自社に最適な人材を選定できます。
適性検査「ミキワメ」のコンサルタント支援とは
適性検査「ミキワメ」は、適性検査を実施するだけではありません。同社では、心理学や組織行動論の専門家が所属するコンサルタントチームを結成し、無料でサポートします。
システムやAIなどのデータや統計に頼りすぎず、各企業の人事的な感覚も大事にしながら各社にニーズに対応したアドバイスを行うため、受検者の判定だけでなく自社の現状把握にも活用できるでしょう。
具体的には、適性検査の実施後、会社・部署ごとにハイパフォーマーとローパフォーマーについての「ハイロー分析」をかけ、性格的な特徴をレポートで可視化します。さらに、企業において利害関係となるステークホルダーや、将来、採用すべき人物像を見極めて企業の現時点での傾向値を分析します。
実際に、同社のコンサルタントから「退職リスクが高い」とされた複数の従業員が、1年以内に全員退職したという企業もあり、一定の評価を受けています。
各企業の傾向を把握したうえで、どんな採用基準値を設定すべきかの提案も受けられるため、検査結果の分析や検討に慣れていない企業にもおすすめです。
適性検査「ミキワメ」の便利な活用法
適性検査「ミキワメ」は、コンサルティングを併用することで、採用活動時に候補者を採用すべきか判断するだけでなく、自社の今後の見通しを把握する際にも活用できます。
ここでは、そんな適性検査「ミキワメ」について、5つの便利な活用法を紹介しましょう。
自社のあらゆる事柄を分析
「ミキワメ」は、自社従業員が何人いても無料で実施できますので、自社のあらゆる事柄を分析することがおすすめです。本検査の結果データからは下記の12項目での分析が可能になります。
- 現在、活躍している従業員の分析
- 将来、活躍するかどうかの予測分析
- 部署・職種・役職分析
- 退職者の傾向分析
- 経年比較による組織分析
- 社歴別分析
- 選考フェーズによる合否・不合格分析
- 足切りラインの策定分析
- 内定者・辞退者の比較分析
- 社員・候補者の分類分けによるクラスター分析
- 他社適性検査との相関分析
- カスタム分析
自社の全従業員に本検査を実施したうえで、この12項目について分析すれば、自社のあらゆる事柄に関する現状や課題を把握できるでしょう。
採用活動の参考資料
2つ目の活用法として、採用活動の参考資料にするとよいでしょう。「ミキワメ」の実施料は候補者1人につき500円で、非常に安価です。書類選考で、ある程度の「ふるい分け」をした後であれば、採用活動にかかるコストを抑えられます。
本検査の結果から、リーダーシップなどのコミュニケーションの特性やストレスマネジメント、メンタルの状況も把握できます。また、能力検査では、言語・非言語の能力偏差値や活躍する可能性の判定スコアについての確認も可能です。
分析結果から候補者のタイプを分類し、自社の似ている従業員を見出すことで、候補者が自社に適した人材かどうかも検討できます。
本検査を自社の全従業員に実施してローパフォーマーとの判定を分析すれば、採用時のミスマッチも回避できるでしょう。
配属先の検討
3つ目におすすめしたい活用法は、配属先の検討です。
全従業員に「ミキワメ」を実施後、候補者に検査を実施すれば、自社に関わる全員に検査を実施することになります。
これによって、自社にいる既存の従業員だけでなく、採用活動における候補者を含めた自社の部署や職種についての適性判断が可能です。さらに、検査結果から、上司や部下など従業員同士の性格の比較や役職者の適性判断もできますので、最適な配属先についてじっくり検討できます。
従業員の管理
従業員の管理も、おすすめしたい活用法です。自社従業員が何人いても検査料は無料ですので、全従業員に実施すれば、自社の社風や部署の適性スコアを可視化できます。
この検査結果を基に、各従業員の特性に合ったマネジメントも可能ですし、社風や部署との相性を知ることでストレスケアによるコミュニケーション方法を確認し、職場環境を改善することもできるでしょう。
自社の運用支援
5つ目におすすめしたい活用法は、自社の運用支援です。「ミキワメ」の「全従業員に無料で適性検査を実施できる」というメリットを最大限に活かし、自社独自の「採用基準」を策定しましょう。
部署ごとに基準を設定すれば、新卒の採用だけでなく、急に特定の部署で欠員が出た場合の中途採用にも活用できます。また、「選考フェーズによる合否・不合格分析」や「内定者・辞退者の比較分析」の分析結果を検討すれば、面接における課題も明らかになり、面接官をトレーニングする際の参考にもなるでしょう。
このほか、「現在、活躍している従業員の分析」や「将来、活躍するかどうかの予測分析」のデータを活用すれば、従業員のマネジメントや教育シーンでも役立ちます。
適性検査「ミキワメ」の評判について
適性検査「ミキワメ」は、幅広い業界で使用されています。本検査の評判について、実際に導入されている企業の一部にアンケートを実施しました。
アンケートの概要は、下記の通りです。
- 実施対象:人事担当者・経営者
- 実施日:2022/6/21~2022/6/28
- 実施者:株式会社ハリキリ
「ミキワメ」導入の決め手
アンケートの結果、適性検査「ミキワメ」を導入した決め手については、下記の通りです。使いやすさと費用が決め手となっているようです。
- 使いやすい
- 値段がそれほど高くない
- 性格検査も能力検査も短時間でわかる
- 一人当たり500円で職場に適しているかどうかを診断できるところ
- 使いやすい費用かどうか
「ミキワメ」の良い評判
導入の決め手と同じく、費用の安さやコンサルティング支援が良い意見として見受けられました。
- 採用のための費用と時間を抑えることができた
- 利用料が安く追加料金なしで専属のコンサルタントがついていてよい
- 1人500円という低価格で、正確
「ミキワメ」の悪い評判
悪い評判としては、以下の回答がありました。検査結果はそのまま鵜呑みにせず、参考資料的に面接の内容などとも照らし合わせて利用するのが良いでしょう。
- 候補者が活躍する可能性を「S~E」の14段階で評価するが、必ずしもその通りになるとは限らない
適性検査「ミキワメ」の導入事例
先のアンケートのほかに、各業界における導入事例をご紹介します。
※2022年8月4日現在
株式会社favy
1.従業員数:未上場100名
2.業界:飲食業界マーケティング
3.感想:
・社員の性格分析によって、組織全体・部署ごとのカルチャーを数値で可視化できる
・候補者のカルチャーフィット度合いを客観的な数値で見ることができる
・実はカルチャーフィットしていない人材について、人事採用のタイミングで軌道修正を行える
IT系企業
1.従業員数 : 800名(上場)
2.業界:IT
3.感想:
・給与上昇率偏差値をハイパフォーマーの定義として、キャリアベースの性格データとの相関を分析できる
・どのような性格の人物が各部署でハイパフォーマーとなり得るのかを定義できる
・採用時の想定人物像を部署別に設定できる
株式会社メタップス
1.従業員数:300名(未上場)
2.業界:IT・ファイナンス・マーケティング
3.感想:
・全社員にミキワメを受けてもらい、言語化しにくかった人柄・個性の数値化に成功
・面接前に検査することで、自社の求める人材を見抜くことができる
さいごに
適性検査「ミキワメ」は、企業で活躍する人材を可視化できる検査ツールで、全従業員の検査実施が無料、候補者1人につき500円の検査料が安いと好評です。
必ずしもランク分け通りではないとの声もありますが、適性検査「ミキワメ」でしたら、検査の実施だけでなく、心理学や組織行動論に精通したコンサルタントチームからの専門的なアドバイスもあり、企業の社風や傾向値を徹底的に分析できます。
また、こちらの記事では各適性検査ツールの比較を行なっています。「どのように比較すればいいの?」「予算にあった費用のサービスを知りたい」という方におすすめです。
【徹底比較】適性検査ツールを5つの視点で比較
採用活動は、企業の今後を左右するといっても過言ではありません。自社の目的に合った適性検査を活用することで、書類選考や面接のみでは把握しきれなかった情報も踏まえて、採用活動の精度や効率アップが期待できます。
当サイトでは他の適性検査ツールも紹介していますので、気になるものがあればぜひ読んでみてください。