採用活動において、人材の見極めや内定辞退者の発生防止を課題としている企業は多いでしょう。適性検査を導入することで、それらの課題解決に繋がりやすくなります。
しかし、適性検査にもさまざまな種類があり、どれを選択するかは悩ましいものです。今回は「適性検査eF-1G(エフワンジー)」の特徴やメリットなどをご紹介します。
適性検査eF-1Gの概要
適性検査eF-1G(エフワンジー)は、企業の人事活動や企業活動の支援を行う株式会社イー・ファルコンが2003年に開発した適性検査です。
2014年のリニューアルを経て約20年、豊富な実績を誇っています。
- 導入企業1,000社以上
- 年間受検者数10万人以上
- 総受検者数400万人以上
株式会社イー・ファルコンの概要
設立 | 2000年11月10日 |
資本金 | 9,552万5,000円 |
所在地 | 東京都中央区銀座1-19-7銀座一丁目イーストビル8F |
代表者 | 代表取締役社長 志村 日出男 |
※上記情報は全て2022年5月31日時点。
適性検査eF-1Gの特徴
適性検査eF-1G(エフワンジー)には、次の特徴があります。
- 測定項目が業界最多
- 工夫を凝らした能力テスト
- 課題やニーズに応じてカスタマイズ可能
測定項目が業界最多
適性検査eF-1G(エフワンジー)は、測定項目が194項目と業界最多です。豊富な測定項目で、働くうえで重要な領域を測れます。
例えば「イノベーションに関わる領域」や「環境変化への適応に関する領域」など、性格アセスメントのうち、考えられる全領域を網羅しています。
- イノベーションに関わる領域:柔軟に受け入れられるか、知的探求して改善できるか
- 環境変化への適応に関する領域:変化に対応できるか、リラックス・ストレスに耐えられるか
工夫を凝らした能力テスト
適性検査eF-1G(エフワンジー)は、能力テストに工夫が凝らされています。知識の豊富さだけではなく、ビジネスで求められる能力の測定が可能です。ここでいうビジネスで求められる能力とは、次の項目です。
また、テストの問題パターンが多く、ランダムに出題されるため対策されにくいのも特徴です。対策を難しくすることにより、受検者の本当の能力を測れます。
応用力 | 自分と環境との関連を把握し、多様な情報を概念としてとらえ、価値的な働きかけ方を考える力 |
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創造力 | 発想を生み出し、物事を見る角度を切り替え、また感覚的にとらえる力 |
数理力 | 的確に数字を扱い、物事を推し量り、筋道を立てて考える力 |
言語力 | コミュニケーションの前提となる、言葉や文章を正しく理解する力 |
基礎力 | 特定の対象に意識を向け、適切に取り扱い、記憶に留める力 |
課題やニーズに応じてカスタマイズ可能
適性検査eF-1G(エフワンジー)は、オプションにより企業それぞれの課題やニーズに合わせて面接シートなどのカスタマイズが可能です。企業によって、求められる能力は異なるため、独自の基準を設定して自社の適性があるか確認できれば、新入社員の入社後の活躍に繋がります。
適性検査eF-1Gを導入するメリット
適性検査eF-1G(エフワンジー)を導入することにより得られるメリットとして、次の4つが挙げられます。
- 採用内定率アップを期待できる
- どんな人材を採用すべきかわかる
- 多様な人事活動に一貫して利用可能
- 効率的にスクリーニングできる
採用内定率アップを期待できる
適性検査eF-1G(エフワンジー)は、パーソナリティデータに基づき受検者を8つのタイプに分類することで、採用内定率アップに導きます。
8つのタイプを参考に、相性のよい面接官・リクルーターとのマッチングや内定後のトークに生かすことで、内定辞退者の現出防止が可能です。実際に適性検査eF-1G(エフワンジー)を導入し、内定辞退者が2割減少した事例もあります。
どんな人材を採用すべきかわかる
適性検査eF-1G(エフワンジー)の豊富な蓄積データにより、どんな人材が自社に必要なのかがわかります。入社希望者だけでなく現在自社で活躍している社員も受験することで、どんな人材が自社に貢献できるのか、自社にマッチするのかが明らかになります。
また、適性検査eF-1G(エフワンジー)を受験して採用した社員が入社後活躍できているか、馴染めているかをチェックし、採用成果の確認も可能です。
このように、適性検査eF-1G(エフワンジー)を用いて「採用→入社後の確認→採用方針改善」のサイクルを繰り返しましょう。サイクルを繰り替えすことで、企業や市場の変化に対応しながら求める人材のアップデートが行えます。
多様な人事活動に一貫して利用可能
適性検査eF-1G(エフワンジー)は、採用選考だけではなく多様な人事活動に一貫して利用できるので、人事業務の効率化が可能です。
例えば、配属・登用・OJT(オージェイティー)などにも活用できます。以下のオプションも利用でき、人事活動のさらなる快適化に繋がります。
- インターンシップコンテンツ
- 内定者フォロープログラム
- 面接官トレーニングプログラム
- 研修・配属支援サービス
効率的にスクリーニングできる
適性検査eF-1G(エフワンジー)は、効率的にスクリーニングできるメリットもあります。
能力テストは得点分布に偏りが出ないよう適宜アップデートされるため、ふるいにかける基準を設定しやすくなっています。得点の低い受検者と高い受検者とで二極化していると、基準の設定が困難です。
受検者の人数と得点が正規分布となるように都度改善されることで、悩むことなくスクリーニングできます。
適性検査eF-1Gの導入が向いている企業
適性検査eF-1G(エフワンジー)の特徴やメリットを見てきました。ここでは、適性検査eF-1G(エフワンジー)の導入が向いているのはどのような企業かを解説していきます。
適性検査eF-1G(エフワンジー)の導入は、次のような企業に向いています。
- テスト実施の手間を省きたい企業
- すぐに利用を開始したい企業
- 外国人労働者も採用したい企業
テスト実施の手間を省きたい企業
テスト実施の手間を省きたいとお考えの企業は、適性検査eF-1G(エフワンジー)の導入で特にメリットを感じられるでしょう。
適性検査eF-1G(エフワンジー)はWebテストです。受検者は都合に合わせて自宅で受検できるため、当日の場所や監督者を手配する必要がありません。テストセンターで必要になる運営委託費用も不要です。
OS(オーエス)に依存せず、次のブラウザの最新版で動作するため、受検できない志望者のために別途手配しなければならない可能性も低いです。
受検環境
- Microsoft IE(マイクロソフト インターネットエクスプローラー)・Edge(エッジ)
- Mozilla Firefox (モジラファイヤーフォックス)
- Google Chrome(グーグル クローム)
- Safari(Mac)(サファリ マック)
タブレット/スマートフォンに対応 ※性格診断のみ
すぐに利用を開始したい企業
適性検査eF-1G(エフワンジー)は申し込みから最短3日で利用できるため、すぐにツールを利用したい企業に向いています。早めに導入しておくことで、選考開始まで余裕をもって準備できます。
利用までのステップ:申し込み→契約→アカウント発行→利用開始
外国人労働者も採用したい企業
適性検査eF-1G(エフワンジー)は英語と中国語でも受検可能なため、外国人労働者を採用したい企業にも適しています。近年、外国人労働者を採用する企業は増加しているため「今後自社でも採用していきたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
適性検査eF-1G(エフワンジー)は単なる翻訳ではなく、バックトランスレーションにより設問意図の同等性が確保されているのがポイントです。
バックトランスレーションとは、例えば日本語を英語に訳した後、再度日本語に訳し原文の日本語の内容と差異がないか確認する方法です。このバックトランスレーションにより、翻訳の精度が上がります。また、国やエリアの文化も考慮し、本質的にグローバル化へ対応しています。
適性検査eF-1Gの料金
適性検査eF-1G(エフワンジー)の料金は、以下の表の通りです。性格診断のみ、または能力テストのみでも利用できるので、ニーズに合わせてご検討ください。
アカウント利用料 | できること | 備考 |
11万7,600円/年 |
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診断受検料 | 備考 |
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さいごに
約20年に渡る豊富な蓄積データにより、採るべき人材を効率よく採用可能にした適性検査eF-1G(エフワンジー)。採用選考だけでなく、配属・登用・OJT(オージェイティー)などの多様な人事活動に利用できるのも魅力です。特に、テスト実施の手間を省きたい企業や、外国人労働者の採用を考えている企業にはぴったりでしょう。
また、こちらの記事では各適性検査ツールの比較を行なっています。「どのように比較すればいいの?」「予算にあった費用のサービスを知りたい」という方におすすめです。
【徹底比較】適性検査ツールを5つの視点で比較
採用活動は、企業の今後を左右するといっても過言ではありません。自社の目的に合った適性検査を活用することで、書類選考や面接のみでは把握しきれなかった情報も踏まえて、採用活動の精度や効率アップが期待できます。
当サイトでは他の適性検査ツールも紹介していますので、気になるものがあればぜひ読んでみてください。