企業の中には採用選考の際に適性検査を導入し、自社に適した人材を探そうとします。適性検査は採用選考だけではなく、入社後の昇進・昇格の選考や能力開発に活用できるものも存在します。
今後、さまざまな目的で適性検査の導入を検討している企業は、自社に適したものを見つけ出しましょう。
今回は適性検査「GMAP(アセスメント・テスト)」について、特徴や料金などをご紹介します。
GMAP(アセスメント・テスト)とは
GMAP(アセスメント・テスト)とは、採用試験選考・昇進昇格選考・能力開発に活用できる適性検査です。この適性検査では、ビジネスパーソンの能力であるクリティカル・シンキング(論理思考・考える力)やビジネス・フレームワーク(経営の定石)を測定できます。
企業はGMAP(アセスメント・テスト)を導入することで、入社後の社員の育成や評価を目指すことも可能です。
以下は、GMAP(アセスメント・テスト)を提供している株式会社グロービスの会社概要です。
項目 | 詳細 |
社名 | 株式会社グロービス |
代表者 | 堀 義人 |
設立 | 1992年8月1日 |
従業員 | 691名 (※2022年3月31日時点) |
所在地 |
|
参照元:株式会社グロービス
GMAP(アセスメント・テスト)の3つのメリット
GMAP(アセスメント・テスト)は、グロービスが提供しているサービス(企業内集合研修・eラーニング・通学型ビジネススクール・書籍)の基本的な考え方を基に開発された適性検査です。
以下には、GMAP(アセスメント・テスト)の3つのメリットを挙げています。
- 経営の理解度・活用度も測定できる
- ビジネスリーダー層との比較ができる
- 能力開発に繋がる
ここでは、3つのメリットを項目ごとに見ていきましょう。
経営の理解度・活用度も測定できる
GMAP(アセスメント・テスト)は、ビジネスシーンを想定した問題を入れています。適性検査では経営者や管理者の立場で経営に関する知識を測るだけではなく、活用度を問うことが可能です。
GMAP(アセスメント・テスト)では実践に近い能力を測れるため、今後活躍できる人材が見つけられるでしょう。
ビジネスリーダー層との比較ができる
GMAP(アセスメント・テスト)は、過去に40万以上の方が受験しています。この適性検査はビジネスリーダーや候補者が受験しています。今後、受験する方は多くの受験者のデータと比較し、客観的に自らの能力を知ることが可能です。
さらに、業界別や役職別のビジネスリーダーとの比較もできます。企業は、受験者の能力開発の目標や人事の施策などに活かせるでしょう。
能力開発に繋がる
企業は受験者の適性検査の結果から、グロービスが提供しているサービスを活用できます。試験結果を基に弱点を発見でき、上記のサービスを取り入れやすくなるでしょう。
GMAP(アセスメント・テスト)は測定のみならず、能力開発にも活かせられます。
GMAP(アセスメント・テスト)の活用できる3つの場面
GMAP(アセスメント・テスト)は、さまざまな場面で活用することが可能です。適性検査を活用できる場面としては、以下の3つが挙げられます。
- 採用試験
- 昇進・昇格の選考
- 能力開発
ここでは、GMAP(アセスメント・テスト)の活用できる場面を項目ごとにご紹介します。
採用試験
GMAP(アセスメント・テスト)を採用セミナーや面接の前後に行うことで、候補者の中にいるポテンシャルの高い人材を見つけられるでしょう。また、効率的に自社に合った人材を確保できます。
昇進・昇格の選考
企業内において管理職への昇格要件として、GMAP(アセスメント・テスト)を導入することができます。GMAP(アセスメント・テスト)と人事評価(実務経験や業績など)の両方から判断することで、ビジネスリーダーの知識を習得しているのか判断できるでしょう。
能力開発
GMAP(アセスメント・テスト)と研修を組み合わせた場合、自らのスキルを把握した上で能力開発ができるでしょう。参加者は学習への意欲や能力の向上に繋がり、効果を高められます。
GMAP(アセスメント・テスト)の2つのコース
GMAP(アセスメント・テスト)は、2つのコースに分かれています。コースごとに測定する項目が異なります。
以下では、GMAP(アセスメント・テスト)の2つのコースを挙げています。
- GMAP-CT(クリティカル・シンキング)
- BF(ビジネス・フレームワーク)
GMAP-CT(クリティカル・シンキング)
GMAP-CT(クリティカル・シンキング)は、考える力や論理思考を測定するものです。このコースでは状況や問題を分析・把握し、解決策を導く能力を確認します。
BF(ビジネス・フレームワーク)
BF(ビジネス・フレームワーク)は、経営知識やマネジメントスキルの理解度と活用度を測るものです。このコースでは、意思決定や判断に必要な能力等を確認します。BFは総合版と科目選択版の2つに分かれ、料金や時間が異なります。
GMAP(アセスメント・テスト)の料金
GMAP(アセスメント・テスト)の料金は、コースによって異なります。また、選択する科目数でも料金が変化するでしょう。
以下では、GMAP(アセスメント・テスト)の2つのコースの料金を挙げています。
- GMAP-CT(クリティカル・シンキング)
- BF(ビジネス・フレームワーク)
ここでは、各コースの料金をご紹介します。
GMAP-CT(クリティカル・シンキング)
GMAP-CT(クリティカル・シンキング)の料金は、以下のようになります。(※税込)
項目 | 詳細 |
科目 | ライト版 |
受験方法 |
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試験時間 | 60分 |
受験料 |
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追加料金 |
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今後、CT編ライト版はCT編に名称を変更する予定です。(※2022年9月19日現在)
BF(ビジネス・フレームワーク)
BF(ビジネス・フレームワーク)の料金は、以下のようになります。
項目 | 詳細 | |
科目 | 総合版 | 科目選択版 |
受験方法 |
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受験料 | 16,500円(一人あたり) | 1科目:4,400円(一人当たり)※4科目を受験する場合は、16,500円(一人当たり) |
試験時間 | 120分(6科目×20分) | 1科目20分 |
追加料金 | 〇テストセンター受験:利用料
〇AI監督型WEB受験:利用料
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(※)受験する科目数により、料金が異なります。
GMAP(アセスメント・テスト)の実施方法
GMAP(アセスメント・テスト)を実施する方法は3つあり、受験者の状況に応じて選択できます。
以下が、GMAP(アセスメント・テスト)を実施する場合の3つの方法を挙げています。
- マークシート受験
- WEB受験
- テストセンター受験
ここでは、GMAP(アセスメント・テスト)の実施方法を項目ごとにご紹介します。
マークシート受験
マークシート受験は試験官の管理の下、指定の場所で時間を設け実施されます。試験をする際は自宅で受験できないため、注意してください。
WEB受験
WEB受験はAI監督型と集合型の2つがあり、受験内容が異なります。
AI監督型は、WEBカメラの撮影した状態で受験をする方法です。録画した動画を確認し、AIが不正行為を判断します。受験者は、自宅等で受験することが可能です。ただし、周囲に人がいないことを確認した上で受験する必要があります。
AI監督型の場合は受験料に加え、AI監督システム料もかかります。
一方、集合型は試験官の管理の下、指定の場所で実施されます。試験をする際は自宅で受験できません。
WEB受験を実施する際はどちらの方法を選択するのか、事前に決定した上で準備を進めましょう。
テストセンター受験
テストセンター受験は、全国280ヶ所の中から受験する場所を選んだ上で実施されます。受験場所は予約をする必要があります。複数の科目を受験する場合は120分の上限を超えないようにしてください。(※費用は受験料に加え、テストセンター利用料がかかります。)
GMAP(アセスメント・テスト)の評価
ここでは、GMAP(アセスメント・テスト)を導入した企業からの評判について紹介します。導入を検討している採用ご担当者様は、ぜひ参考にしてください。
この仕組みを導入したことで確実に経営知識の修得がなされ、全社的に共通の言葉で話せるようになってきたと感じている。
GMAP を導入する前と比べて、明らかに受講生の研修に臨む姿勢が変わり、真剣さが増している。
GMAPで高スコアをとり、かつ面接で人間的な評価の高い人物は、入社後活躍されることが多い
出典:株式会社グロービス
GMAP(アセスメント・テスト)を導入した複数の企業は、さまざまな効果を得られています。適性検査の導入前と比べ、受験者の意識や能力に良い影響を与えている意見が複数挙がっていました。
GMAP(アセスメント・テスト)は結果を把握するだけではなく、今後の能力開発に活かすことが可能です。自社で活躍する人材の育成にも活用できるでしょう。
さいごに:
GMAP(アセスメント・テスト)は、さまざまな選考に活用できる適性検査です。企業は各選考の場面で適性検査を実施し、受験者の能力を判断してください。また、今後の人材育成のために実施結果から新たな取り組みを実施できるはずです。自社に適した人材の確保や社員の育成を行いたい企業は、GMAP(アセスメント・テスト)の適性検査を導入してみましょう。
また、こちらの記事では各適性検査ツールの比較を行なっています。「どのように比較すればいいの?」「予算にあった費用のサービスを知りたい」という方におすすめです。
【徹底比較】適性検査ツールを5つの視点で比較
採用活動は、企業の今後を左右するといっても過言ではありません。自社の目的に合った適性検査を活用することで、書類選考や面接のみでは把握しきれなかった情報も踏まえて、採用活動の精度や効率アップが期待できます。
当サイトでは他の適性検査ツールも紹介していますので、気になるものがあればぜひ読んでみてください。