適性検査ツールの紹介

GROW360の特徴や活用方法は?評判も紹介

grow360受検

企業の採用活動では、多くの場合面接での選考を取り入れているでしょう。しかし、面接では見抜けない応募者の特徴や考え方が隠れていることがあります。

応募者の特徴を見抜けないでいると、自社に合わない人材を採用してしまったり早期退職者が出てしまったりという事態に繋がる恐れがあります。また、将来的に戦力になるであろう採るべき人材を逃してしまうかもしれません。

そこで今回は、面接だけでは見抜けない応募者の人物像がAIをもとにしたデータでわかる「GROW360」について詳しく解説していきます。採用活動で適性検査ツールの導入を検討している担当者の方は、ぜひご覧ください。

 

GROW360の概要

検査内容 性格検査
所要時間 45分
料金 AIデータ管理料10万円(税抜)/年+受検料4,000円(税抜)/1名
検査方法 WEBテスト

採用活動でも360度評価を活用することで面接で見落としやすい普段の候補者の特徴が分かります。GROW360はAIによる評価者評価で、信頼性の高い360度評価が可能です。

また、機械学習を用いて自社のハイパフォーマーの特徴を分析・モデル化して診断します。
組織分析の結果から自社の弱みを分析し、自社にいない強みを持つ人材の特徴も分かります。

導入社数は数10社以上、受検者数50万人以上と実績も豊富です。

運営会社の概要

GROW360を提供している企業はInstitution for a Global Society株式会社です。Institution for a Global Society(株)は「人を幸せにする評価と教育で、幸せを作る人、をつくる」というビジョンのもと事業を行っています。

「幸せを作る人」である企業や先生の課題に寄り添い、すべての人の成長に寄与することを目的としている企業です。

設立 2010年5月
資本金 3,880万円
所在地 東京都渋谷区恵比寿南1-11-2 4F
代表者 代表取締役社長 福原正大

※情報は全て2022年8月20日時点。

 

GROW360の特徴

それでは、GROW360の特徴を見ていきましょう。GROW360の主な特徴は、以下の4つです。

  • 評価のブレをAIが学習し補正
  • BIG5をもとに気質を診断
  • IATをもとに潜在的態度を診断
  • 自社に最適化した採用モデルを構築できる

評価のブレをAIが学習し補正

GROW360の360度評価には、評価者のクセなどをAIが分析し、評価に潜むバイアスを軽減する独自のアルゴリズムを実装。「甘い評価をつけがちな評価者が付けた評価のみを下げる」というような補正機能が備わっています。

これにより「甘すぎる」「辛すぎる」など、評価者ごとのばらつきを抑えた正確で客観的な適性検査をすることが可能です。

評価の適切さを保つため、GROW360の360度評価には3人以上の評価者が必要とされています。

BIG5をもとに気質を診断

BIG5は、人の気質(パーソナリティ)分類において最もメジャーな心理学の指標です。多くの適性検査や世界中の心理学の論文に用いられている、信頼性、汎用性の高い理論です。

BIG5では、繊細性、外向性、開放性、協調性、自律性で個人の性格を表します。世界的にも信頼度の高い指標で正確度の高い結果を得られます。

IATをもとに潜在的態度を診断

IATは、言葉の分類分けをすることで潜在的態度を測るテストです。IATで測定する潜在的態度とは、心理学で用いられる表現で「自分で意識したり、意図的に使えないが持っている態度」のことを指します。

自分の考えを選択式のアンケートなどで尋ねられた場合、自覚している事柄に基づいて回答するでしょう。IATを用いた診断では、そのような手法では測れない、受検者が自覚していない態度を測定することが可能です。

固定観念や偏見、差別を見極めるための方法として、質問式や自己評価方式よりも信頼性の高い指標と考えられています。

自社に最適化した採用モデルを構築できる

GROW360では、内定者の評価データの中から上位にランクされる共通の気質・行動特性を抽出し、自社に最適化された採用モデルの構築が可能です。

面接に進む候補者を見極めるうえでの補完の位置づけとして、また人となりや人柄を理解するためのツールとして診断結果を活用できます。

採用業務経験の少ない面接官のあいまいな基準を統一化し、採るべき候補者を見逃しません。構築モデルは、人員配置や研修にも活用できます。

 

GROW360の活用方法

ここでは、GROW360の活用方法を解説します。GROW360には、採用活動を含め3つの活用方法があります。

  • 採用
  • 異動や配属
  • 人材育成

採用

GROW360を導入することで、スクリーニングの精度向上が期待できます。多くの応募者を比較しながら自社の採用基準にマッチする最適な人材を選出できます。

また、採用基準を分かりやすく構築することも可能です。自社に合う人材を可視化・言語化し、面接でも的確に見極められるようになります。

診断結果に応じて採用候補者とのコミュニケーションのきっかけを作り、エンゲージメントを高め、内定辞退も防ぎます。

異動や配属

GROW360は、暗黙知になりがちな配置の仕方をデータ化・可視化して、配置の基準を明確にすることが可能です。

様々な配置の条件を組み合わせて最適な配置案を作成できるので、配属決めがスムーズかつ的確に行えます。

また、新入社員がモチベーションを保ちながら業務に取り組めるかに大きく影響する教育係の選定にも役立ちます。

人材育成

GROW360を用いて育成項目を検討することもできます。各グレードや職種で活用している人材の特徴から、開発項目の優先順位付けが可能です。

また、隠れたポテンシャルを持っている人材を見つけて、研修効果の高い人物を選定できます。

 

GROW360の評判・導入事例

今回当社で適性検査ツールを導入された企業様に独自アンケートを実施いたしました。ここでは、GROW360を導入した企業からの評判(メリット・デメリット)について紹介します。導入を検討している採用ご担当者様は、ぜひ参考にしてください。

アンケートの概要は、下記の通りです。
<アンケート概要>
1.実施対象:人事担当者・経営者
2.実施日:2022/6/21~2022/6/28
3.実施者:株式会社ハリキリ

導入の決め手

面接だけでは分からない、応募者の特性や自社への適性を見極められる点が導入の決め手となった企業が多くありました。

  • 面接だけでは分からない、選考に進んだ方たちの持つ特性を見つけ出して、自社により適した人材を絞り込めるところ。
  • AIを用いたツールで客観的に評価をしやすいと感じたのが決め手でした。
  • 面接だけでは優秀な人材の見極めや職場の適応性などわからない部分もあったので、こちらの適性検査ツールを導入しました。

メリット

メリットとしては、AIによる客観的な診断で分析できる点が挙げられていました。応募者を比較しやすいところも高評価を得ています。

  • 導入してみて、大人数のデータの分析でも10分程度で行えてグラフで複数人のデータを比較できたのがメリットでした。離職率を減らすために自社で長く働ける人材を採用したいという目的がある企業にはおすすめです。
  • 採用の際には先入観を無くし客観的に判断ができるので、見落としやすいことまで見落とすことがなく非常に助かります。また、行動特性ではその方が持っている強みや、その強みを活かす配置などを把握することができているので、的確な判断をして適性を計れると言った意味でもとても役に立ちます。
  • 多少の費用はかかりましたが、集めたデータを元にAIによる分析を行ってくれるので面接やテストだけではわからない優秀な人材の見極めや職場の適応性などがわかるようになりました。弊社の組織分析にも役立っているので、適性検査ツールの導入は正解だったと思います。

デメリット

デメリットは以下の1つのみで、他には挙げられていませんでした。

  • 資料請求から実際に資料が手元に届くまでに3日以上を要したのがデメリットでした。

 

さいごに

採用でも360度評価を行うことで、面接で見落としやすい普段の候補者の特徴が分かります。GROW360はAIによって評価者を評価し、評価者の偏りを補正するので公平で信頼度の高い360度評価が可能です。

また、診断にはIATやBIG5を用いているため、正確性に優れている点も特徴です。

面接では見抜けない応募者の特徴が分かり、応募者の診断結果を比較しやすいため、効率良く精度の高い採用活動をしたい企業にはぴったりの適性検査ツールと言えるでしょう。

また、こちらの記事では各適性検査ツールの比較を行なっています。「どのように比較すればいいの?」「予算にあった費用のサービスを知りたい」という方におすすめです。
【徹底比較】適性検査ツールを5つの視点で比較

採用活動は、企業の今後を左右するといっても過言ではありません。自社の目的に合った適性検査を活用することで、書類選考や面接のみでは把握しきれなかった情報も踏まえて、採用活動の精度や効率アップが期待できます。

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